day by day postscript
日々のあとがき


2004.3.17.Wed
ニューヨークでの少年時代を共に過ごした旧友から、約30年ぶりに連絡を頂いた。
なんと、以前に僕が日記に書いた『ジョーイ・ターディボーノ』(2001.7/2、8/6 参照)をキーワードに
このホームページへと辿り着いたらしい。
引っ越しが多かった根無し草の僕には幼なじみがいない。とずっと思ってたけど、
そんな事はないな。と感激した!

2004.2.19.Thu
小学生級の英語力からの脱却を目指し、以前から英語の本を読もうと試みていたが…
捗る事がないままに、いつしか忘れてしまう。なんて事ばかりでした。
しかし、昨日新宿で購入した原書は快調に読み進んでいる。
ポール・オースターの最新作『ザ・ブック・オブ・イリュージョン』と、
マーク・トゥエイン著『アドベンチャーズ・オブ・ハックルベリー・フィン』の二冊のペーパーバックだ。
そして今までの自分の過ちに気が付いた。
今までは、わかり易かろうと思って、既に日本語訳を読んだ事のある原書を、
敢えて選んで読もうとしていたけど。
それはつまり、かなりの勉強モードを意味していたのだ。
面白くて先を知りたいという好奇心に導かれない事には、
僕の様な怠けモードの人間には難しい読書法だったのだなと思い当たった。

2004.2.17.Tue
忌野清志郎弾き語りライブを見に渋谷パルコ劇場へ行った。
始めから終わりまで一人っきりで、ギターで歌い、ビアノで歌い、ドラムで歌い!本当に楽しかった。
名曲『山のふもとで犬と暮らしている』のビアノの弾き語りも素晴らしかった。
かつてのRCサクセションの頃のMCに
『俺んちだと思って最後まで楽しんで行ってくれ』という名ゼリフがあったけど、まさにそんな雰囲気。
清志郎の家におじゃまして歌を歌ってもらっている様で、
歌の合間に「紅茶でもどう?」なんて言い出しても不思議ではない、そんなライブだった。
ありがとう清志郎!

2004.1.31.Sat
パン好きの僕はなんでもサンドイッチにしてしまいがち。
コンビニで『カステラサンド』というパンを見つけ、気になったので買ったら、
パンにカステラが挟まってました。
びっくり。負けました。

2004.1.23.Fri
三軒茶屋グレープフルーツムーンにジャビーとムーチーズを見に行った。
どちらも素晴らしい音楽を奏でていた。
ライブ後、ジャビーしげる氏と話をしていた時に『ハーレム・シャッフル』が話題になった。
ローリングストーンズが86年のアルバム「ダーティー・ワーク」で取り上げたカバー曲だ。
アルバムが発売されてからしばらくした頃、世の中はレコードからCDへの急激な移行を遂げる事となる。
なにかにつけ、乗り遅れがちな僕は、案の定CD導入にもかなり出遅れていた。
しかし、どうしても聞きたかったリン・コリンズの再発盤がCDのみの発売と知った事と、
レコード屋のCDコーナーで『ハーレム・シャッフル』の
ボブ&アールが歌ったオリジナルが入ったコンピレーションCDを発見した事で、
よ〜うやくCDプレイヤーの購入を決意したのであった。
そんな訳で『ハーレム・シャッフル』のコンピが記念すべき初めて買ったCDだ。

2004.1.20.Tue
明日は冬至。
当然の事ながら今朝も寒かった。そこら中、真っ白だった。車のガラスも凍ってる。雪ではなく霜だ。
子供の頃はこんな朝は決まって畑の霜柱を足でサクサク踏みながら登校したものだ。
そして今朝も小学生がサクサクしながら登校しているのを目撃した。
歩道を歩かずに車道との間の街路樹が植わっているわずかな幅の土のところを次から次へと歩いて来る。
実に楽しい光景だ。一方では、その横を足早に通り過ぎる通勤の大人達がいて…
なんだか人生の縮図だなぁ。

2004.1.18.Fri
倉谷和宏氏とのユニット、エムックラプケンでのライブで歌った新しい歌の名前は『ブランコ』にします。
子供だった頃、公園の乗り物の中では断然ブランコが好きでした。
幼稚園で外で遊ぶ時間もブランコに乗るのが楽しみだったのだけど、順番を争う中には入れず、
みんなが飽きていなくなるのを待って、やっと誰にも気兼なく乗る、なんて乗り方だった気がする。
幼稚園の先生が「健君を見なさい。みんなも真似して良い子にしてて下さい」と、
ヤンチャなみんなのお手本みたいに思われていたのを覚えています。

2003.12.19.Fri
毎年クリスマスシーズンになると様々なベスト盤が発売される。
子供の頃は入門用として重宝してました。
エルトン・ジョン、サイモン&ガーファンクル、ビートルズの赤盤、青盤。
ノイズ混じりながら、心のベスト盤として今も手元に残っています。
実はもう一枚、心のベスト盤があります。
ELVISと大きく表記されたプレスリーの珍品レコードです。
裏も表も同じジャケットで、レコード盤の丸の中以外にはどこにも曲名の表記がない。
当時(推定9歳)それでは不便と思ったのか、
ルーズリーフに自分で手書きで書いた曲目表がレコードの間に挟まってました。
RCAから発売されているのでバッタ物ではなさそうだけど、
一度としてレコード店で見掛けた事がないので、恐らく通販用として制作された物でしょう。
僕も確かテレビの通販で購入したように思います。人生唯一のテレビショッピング。
かなりの愛聴盤でした。
その結果として、このレコードの収録曲こそプレスリー。と思い込んでいます。
ベスト盤の功罪かな。

2003.12.9.Tue
ジョン・レノンの命日の翌日の今日、レイ・コールマン著『ジョン・レノン』下巻を購入した。
上巻を買って読んだのは確か17年前。
絶版になる気配もないので、ずっと呑気に構えていたのですが、
新しい装訂版となって発売されたとの情報を入手。
そして改訂版ではなんと上・下巻が一冊にまとめてあるらしい。
それは大変だ!
長年愛蔵の僕の上巻が無用の長物と化す危機の到来だ。
そこでいよいよ捜索に本腰を入れて、早一年。
本日無事に下巻を入手する事ができたという次第です。
そういえば、以前訪れたイノトモ家の本棚には、どういう訳かその下巻だけが二冊並んでいた。
不思議に思って尋ねたところ、
下巻を読む時に読み易くする為にはずしたカバーが上巻に被せられていたと判明しました。成程。
ではこれから17年越しの下巻を読もうと思います。

2003.12.6.Sat
僕の今年の秋の定盤は、トッド・ラングレンの『バラッド・オブ・トッド・ラングレン』でした。
実に気分に合っていました。
そこで、それに匹敵する冬の定盤はないものかといろいろ思いを巡らしますと、
ルー・リードの『ベルリン』、
ポール・サイモン『時の流れに』、
ローラ・ニーロの『ニューヨーク・テンダベリ』等のニューヨークな冬も候補にあがりましたが・・・
西海岸へ飛んで、ドアーズの『太陽を待ちながら』とさせて頂きます。

2003.12.5.Fri
季節はすっかり冬となりました。
大人はどちらかといえば春や秋を好む気がしますが、僕はむしろ暑い夏や寒い冬が好きです。
ブランキー・ジェット・シティの歌「ライラック」の中に、
真冬好きの心をつかむ素晴らしく詩的な一節があり、冬が来る度に思い出します。



ken emura